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日本中にある様々な方言に対して、アナウンサーの話す言葉や教科書に書いてある文章とかは、一応誰にでも理解できる日本の標準語(共通語)となってるよね。でもこの標準語、どこで使われている言葉が基準になっていると思う?東京と思われがちだけど、東京の東京弁や下町言葉とはちょっと違うの。
標準語の元になっているのは「山の手ことば」と呼ばれるもので、大正5年に当時の国語審議会によって、「東京ニ於テ専ラ教育アル人々ノ間ニ行ハルル口語」として規定されてるんだけど、これは明治~大正の頃に地方出身の官僚や上流階級の人達が使っていた言葉で、これが小学校の国語教科書によって、日本全国に広がっていったってわけ。
ちなみに標準語という言葉は明治23年に英語学者の岡倉由三郎らが、方言撲滅運動の中で使ったものって言われてるの。最近では「標準」という呼び方が方言の差別になるという考えもあって、共通語という呼び方が増えているんだって。