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大陸から高気圧や低気圧が交互にやって来て、天気が変わりやすい秋。変わりやすいものの例えとして「女心と秋の空」とよく言われるよね。でも実はこの表現が載っていない辞書は多いの。本来は「男心と秋の空」というんだって。こちらは「飽きやすく変わりやすいことのたとえ」なの。
例えば、室町時代の狂言「墨塗」の中では「男心と秋の空は一夜にして七度変わる」という表現があるし、和歌でも男心は浮気で移ろいやすいものとして扱われているの。
ちなみにイギリスでもよく似た表現があるの。「A woman's mind and winter wind(女心と冬の風)」っていう言葉なんだけど、イギリスの冬の風は強くなったり弱くなったりして変わりやすいことから、こう言われるんだって。実は男心から女心に変わったのは、大正時代ぐらいなんだけど、これはこのイギリスの「女心と冬の風」の影響なんだとか。